業界で輝く女性にインタビュー

Vol. 2
小島電設(株)(新潟県南魚沼市)
勝又 恭子さん
電気設備設計・施工図作成のアシスタント、住宅の内線工事等

仕事に取り組む上で、
「自分がやりたい事をやる」
という気持ちを大切にしています。

プロフィール

令和2年7月より小島電設㈱に入社し、設計管理部に所属しています。令和3年2月に第二種電気工事士の資格を取得し、現在は事務仕事の傍ら電気工事にも従事しています。

現在の仕事内容

見積書の入力や、電気設備設計・施工図作成のアシスタントを主に行い、その他、ホームページや社内システム管理等をしています。電気工事士の資格を取得後は、住宅の内線工事等、現場での仕事にも携わっています。

電気工事業界を目指したきっかけ

事務職を探して転職した先がたまたま電気工事業。見積書の入力などが私の主な仕事でした。ただ、下書きの通り入力していても面白くなくて。自分でも電気の勉強をしたら仕事も楽しくなるんじゃないかと思い、第二種電気工事士の資格を取得したのがきっかけです。今は設計の勉強のために実際に現場で仕事をさせていただけるようになりました。

電気工事業界に入る前の業界・仕事のイメージとギャップ

「電気工事=家電屋さん?」というイメージでした。あまり電気工事は身近ではなくて仕事内容がまったく分からなかったのですが、実際現場で働いてみると繊細な部分もありながら実は体力勝負だったり、電気だけでなく建築等の知識・技術も必要だったりで、とても奥の深い仕事だと感じました。

仕事で楽しいこと、やりがいを感じること

子供の頃から物を作ったり絵を書いたりするのが好きだったので、電気工事の仕事全般において自分に合っていて楽しいです。自分が配線や器具付けをした場所に皆さんの生活があるんだなぁと考えるとやりがいを感じますし、自分のモチベーションにもなっています。

仕事で大変なこと、苦労していること

強いて言えば、手や腕の力が足りない事です。特に、電線を圧着するときは手の力だけでは足りなくて、工具を体に押し当てながら…とか、毎回試行錯誤しながら何とか乗り切っています。慣れもあるかとは思うのですが、かなり力が必要な場合もあり男性でも大変な作業なので、ベテラン勢も含め、きっと私だけの悩みではないはずです。

印象に残った仕事やお客様とのやり取りなど

第二種電気工事士の資格を取得してから初めての電気工事が自宅の改修工事だったのですが、先輩方から教えていただきながら自分でも施工してみて「私、この仕事に向いてるかも!」と感じた事が一番印象に残っています。電気の技術といえば技能試験の勉強のみ、全くの素人なのに「現場で勉強したいです」と今でこそ無茶苦茶な事を言ってるなとは思いますが、そんな私に勇気を持ってOKを出してくれた上司には本当に感謝しています。

今後の目標、夢(取得を目指している資格等)

今は第一種電気工事士の資格に挑戦中ですが、他にも電気施工管理技士の資格も取得したいと考えています。今後の目標は、アシスタントを卒業し、設計部の一員として設計・積算ができるようになる事です!

組合が推進している「女性活躍推進」の取り組みについて期待すること

人材不足が叫ばれる中、少数ながらも電気工事業界で働く女性は増えてきているように感じます。
電気工事には女性でもできる仕事はたくさんあるし、女性ならではの繊細さや気遣いを必要とする場面も多くあります。女性が活躍するためには働きやすい環境を整える事が早急の課題と考えますが、女性の働きやすさは実は男性にとっても働きやすい環境に繋がります。
お互いがお互いをフォローし合える、そんな業界になっていけたらとても魅力的だと思いませんか?

これから電気工事業界を目指す人(特に女性)へのアドバイス(心構えや必要な資格等)

私は仕事に取り組む上で、「自分がやりたい事をやる」という気持ちを大切にしています。
やってみたい気持ちはあっても、いざ行動しようと思うとすごくパワーが必要なんです。
女性に向けて言うならまだまだ電気工事業というのは未知の世界だし、まずは自分ができそうな範囲でチャレンジしてみてほしいです。電気工事を行うためには資格取得が絶対条件ですが、会社によっては資格取得を支援してもらえたりするので、現場で先輩に教えていただきながら勉強していくのも一つの手だと思います。また、電気工事業は電気工事士だけでなく、施工管理や設計・積算業務、総務・経理等の事務職ももちろんあります。それぞれ必要な資格は違いますが、取得すれば自分のスキルアップに繋がります。ぜひ自分に合った仕事を探してみてください。

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